NIFTY SERVE 在宅ワーキングフォーラム短期会議室
【緊急討論】「初心者必読!在宅ワークとは」1998.3.19〜7.31
ボードリーダー週報-06:4/15〜5/4
発言:0109〜0429
主婦の友特集号として御送りいたします。
雑誌、主婦の友にFWORK BUL(掲示板)の画面が無断転載されているという
事件が勃発いたしました。
ここで問題になったのは、以下の点です。
(1) FWORK BUL(掲示板)の画面が無断転載されている。
(2) その掲示板画面中、ある募集内容が「そのまま読める形」で入っている
(募集者名、募集者住所、問い合わせ先電話番号などを含む)。
(3) 記事中あたかも「FWORKが求人情報を提供している」との誤解を
招きかねない記述がある。
本件は単に著作権法抵触(画面の無断転載)だけに止まらず、個人情報
(SOHOはその事業所自体が個人宅であるケースが少なくないので)の無断
漏洩という、在宅ワーカー固有の問題を含む事が問題となりました。
本件に関して、以下に示す議論がありました。
・ライターなり編集者なり取材側が、画面の無断転載が著作権法に抵触
したり、個人情報の無断たれ流しにつながるという危機感、あるいは
発想自体がなかった。
・ネットでの取材マナー・ルールがもっと広がっていかねばならない。
その意味で、この問題が公表されたのは、大変意義深い。
・無断転載問題というのは、表面化した結果にすぎない。“読者にとり
美味しそうなコンテンツ”のみを集めたかのような「耳に快い事象
のみを伝える記事」が、大量生産される背景には、それを求める人が
いる(=現実に売れている)というあたりに原因がある。
・世の中に公平な媒体なぞ存在しない。そんな種々雑多な情報を、どう
読取り、どう判断するのか?個々の情報リテラリシーの未熟さが、まず
問題なのではないか。
様々な媒体が有り過ぎることが、いっそう「なにを手本としたら…」と
いう迷いから、自己分析&判断を中断して、分かり易く目立つ意見に、
ついつい同調&収斂されてしまう。「ハヤリという名の情報淘汰」と
いった傾向になってるのではないか。
・耳に快い良い記事の見出しで買う読者の大半は恐らく「これから在宅
ワークをしたい」と考える方だろうと思う。何かを成し遂げようと
する過程において、まずは情報収集から入るのはどの世界も同じだが、
こうまで偏っていては、読者が馬鹿にされている。読者(特にその特集
に魅かれて買った読者)は、何故そのような状況に怒りを覚えないのか
不思議である。
・SOHOバブルともいえるような状況を感じるようになったのはここ2年。
様々なメディアでこのテーマが取り上げられるようになり、民間シンク
タンク経由でこの層に対する調査のために膨大な金額が投入されてきた。
それによりマーケットとしては育てられたかもしれないが、本質的な部分
では何も変わっていない。相変わらず個人事業主は社会的弱者であり、
保障などもない。国の政策からも置いてけぼりで、このままでは、単なる
コンシューマー、プロシューマーとしてのみ、いいように喰い散らかされ
続けるのではないか、といった危機感を募らせている。
また、通常の取材への対応について、以下の報告がありました。
(1)いくつかは取材依頼という形で受け取っている。
(2)これら取材への対応は私の仕事(個人的経済活動)ではなく、ましてや
宣伝広告費を支払ったわけでもない。
(3)「ちょっと前までは、月収7〜10万くらいというのが多かったが、
最近は、2〜3万という記事が多い」という指摘があるが、取材に
回答した範囲においては、そのような意見を述べた事実はない。
BLとしては、「個人情報の漏洩」というSOHO特有の事情に、もっと
踏み込む、突っ込んだ議論をすべきという感想を持っていたのですが、
基本的に議論の誘導は極力回避するという当初からのスタンスから、
介入もままならず、上記の点の議論が不充分なまま、早期に議論が終結
してしまったのは残念でした。